“マリトッツォブーム”の火付け役 物語りのあるパン屋さん「アマムダコタン」(1/2)
そうですね始めたパン屋を始めたきっかけで言うと、
そのレストランを元々僕は28歳の時に独立して一人でパスタ屋を始めたんですけど、
そこで移転したりとかで店舗広がって2店舗になってってなっていく中で、
まうちは基本的にアマムダコタンもそうなんですけど、全部手作りでっていうのが、
うちの当たり前にやってるこだわりというか別にこだわってやってるんじゃなくて
手作り当たり前でしょうぐらいの感じでやってるのがベースにあるんですけど、
それであのただパンは焼いてなくてレストランで。
だからまあいつかパンもやりたいなーとは思ってて。
ねえまあ僕はその当時8年ぐらい通ってたパンストックっていう福岡のパン屋さんがあるんですけど、そこのパンがすごく好きで。
シェフとも仲良くて。ねえまあ相談したんですよね。
パン作りを教えて欲しいですと。で、パン屋さんを出したい。
んでそこから始まったんですけど。協力してもらってパン生地を教えてもらってあの、
そこから始まって、始まったら始まったで僕がそのお惣菜をパンストックに教えに行くみたいな関係になって。
お互いに良い関係みたいな感じ、今も続いている関係なんですけども本当きっかけはそこですね。
で、パン屋さんを出すってなった時に僕はパン屋さん行くのが好きだったので、
なんかパン好きとしてそのなんか爆発させたみたいな。
そのパン好きの世界観を爆発させたお店なんですけど、
あのまあただ物語をちゃんと作ろうと思って。
僕はやっぱり、そのなんだろうなその架空の世界みたいなお店を作りたかったんですよね。なんか例えばどこどこっぽい内装にするとか。
例えばドーナツ屋さんとかでもよくあるのがニューヨークっぽい内装にするとか、
フランスビストロだったらフランスにあるようなお店にするとか色々あると思うんですけど。
僕はそのそういうのじゃなくて、あのなんか頭の中で描いた世界をなんかパン屋さんにしようっていうイメージで作ったんですけど。
世代がね一緒っていうことで、あの僕は今年39になるんですけど子供の時 RPG とかね、ファイナルファンタジーとかドラゴンクエストとかやってたと思うんですけど。
なんかあの時のなんか男の子のあの当時のなんかゲームをしてる時のワクワク感とか、
なんか壮大ななんか感じとかでなんかこう言い表せないと思うんですけど、
何か僕はアマムダコタン作る時にそのぐらいのなんか男の子が冒険に出かけて、
その訪れた街の中のお店っていうイメージもちょっとあるんですよね。
あの大きく言うとそうなんですけど、
それってどういうことかって言ったらまあ僕は何か石造り結構やってるんですけど、
石作りのお店。これも僕が実は左官とかやってるんですけど、
あの石造りの石の世界の中にある、なんか石の町の店の小さいパン屋がアマムダコタンですよ、みたいな。
なんかこう主人公は石の世界に迷い込んで、みたいな。
その時に訪れたパン屋の扉を開いたらこの世界が広がっているっていうコンセプトでやってて、そのままペリカンのあのマークがあると思うんですけど、
あのペリカンはその下に石の街がこうあって、上にペリカンが立ってるんですけど、
そのペリカンは石の町を守ってる守り神みたいなイメージで、
そのいつもイラスト書いていただいてるモトナガさんってそれこそ大阪の方なんですけどねあの書いてもらったんですけどこういう物語で考えてますよって言ったらあのペリカン作ってもらってこのペリカンは守り神ですみたいに言ってくれて、
あなんか物語がそれでつながったみたいな感じで。
なんかそういう世界観でやってるんですけど。
までも商品自体は本当に僕のパン屋さん行くのが好きだったので、
僕だったらこういうのがあったら嬉しいなっていうのとにかく作って。
なんかパン屋好きなのにパン屋行った時に、あの欲しいのが少ないなあってのはもうずっと思ってて。だからもっと欲しいって思うものいっぱい作ろうっていうのも続けてたらこのぐらいの量、数とか種類とかになったっていうことなんですけど 。
(ありがとうございます。いっぱい話していただいたんですけど、最初のこう、インスピレーションというか、イメージとか物語とか作っていく上で実際の店舗に物語をこう吹き込んでいったと思うんですがすぐにこういった形になったんでしょうか。試行錯誤しながら、難しかった点とかも。)
世界観はね最初に作ってしまったので、
はいもう最初にイメージした通りにできたんですけど。
やっぱりパン自体はそうですね、なんか結果的にこうなったっていう方が近いかもですね。僕がお客さん目の前にしてやっぱり調理してたのでなんか反応とか見ながらこういうのが嬉しいんだなとかこういうの興味ないんだとか。
見ながらなんか喜ぶのを常にこう考えながら出してたらこうなったっていうのもありますし、後はオープン当初はあのパンや加工が本当一人正社員の子がいて、
もう一人バイトぐらいの後僕ぐらいの感じだったので、後レジ合わせたらほんと四人とかぐらいで始めたんですけど。
パンがとにかくあの種類を焼けない。まあ本当に4種類5種類ぐらいのパンだったんですよ。食パン、バケット、もうなんかあとコッペパンとかぐらいの感じで。
僕の役目はその数少ない種類のパンをいかに広げるかっていうのが僕の役目だったので、
それでまあそれとさっき話したそのお客さんがどういう風にしたら喜ぶのかっていうのなんかそれの日々でこうなっていったって感じですかね。
僕自体はパン焼かないので。調理するので。
ただ朝からパン職人の子が頑張って作ったパンがなんか形が悪いとか失敗したとか
あとまあ売れ残ったりとかっていうのをあの僕が無駄にしないために、
あのそっから手を加えて、美味しいものに変化させようって言ってできたのがサステナブレッドって言う。
サステナブル循環するっていう感じで、無駄にしないそんな無駄なものはない捨てないみたいな感じで。
僕はレストランとか当たり前にそういう事やってたんですけど中はパン業界ではそういうのはなかなかあのまあフレンチトーストとかラスクとかはあたんですけど、
まあそれぐらいだったのと、まあなんか言い方も再生パンみたいな、
なんかちょっとなんかあのネガティブな名前だったから、もっとポップな感じでやったらもっと世に広がって、世の中的になんかパンを再生していくってのがポジティブになるんじゃないかみたいな風に思って。
(言い方一つで違いますもんね)
そうですね、なんか名前つけてちゃんとプロモーションしていくっていうのは
まあうちの役目なのかなみたいなのもちょっとありましたけど。
(今こうお客さんと対面して、お客さんの反応を見ながら、 こういうのが好きなんだなって読み取るっていうお話もあったかと思うんですけど、やってて一番楽しい瞬間とか)
レストランでもまぁ一応あるんですけど、その次の日が楽しみみたいな。
でもなんかねあのパンの方が生地を次の日焼くわけなんですけど、
うちのパンは基本的に15時間ぐらい熟成させるので、
前日から仕込んで次の日焼くみたいな感じでやってるんですけど。
その前日の生地の中にいろんなものを僕は結構入れたりとか、
あのこれもっとこうしたらこうなるんじゃないかみたいなことは結構やるので、
それでなんか次の日どうなるんだろこれ焼いたらどうなるんだろうって楽しさは
やっぱりパン屋ならではなのかなっていう 。
(ありがとうございます。今コンセプトの話、ストーリーの話、難しかった点などの話、やりがいみたいなところとか聞いたんですけど、今回器とパンの物語っていうところで、日本の工芸品というか、陶器みたいなところでコラボレーションしていくことになるんですけど、ものづくりそのものについてパンづくり以外のところもそうですけど、ものづくりについての思いをもう少し聞かせていただいて)
物作りはなんかそのクリエイティブにやるなんかちょっと変わったものを作るとか、
こうお客さんがうわ〜ってなるものを作るとかでなんか芯の部分がないとただこうこうインスタ映えみたいな偽物みたいな感じになっちゃうと思うんですけど、
芯の部分がしっかりしてる、そのちゃんと全部手作りであのこだわって、
原材料もこだわって作ってるってのが芯の部分にあるっていうそこをベースに展開していくみたいなところはやっぱり今うちの中でのまあ商品作りと言うか、
あのそこはやっぱりあのものづくりでのこだわりって言ったらそういう、
当たり前にやってるってのこだわりなのかなとは思いますね。
なんか結構皆さん聞いてたらこここだわってますみたいなのよく聞くんですけどなんかそれ当たり前じゃないかなっていうのはよく思う。
(先ほどからお話しよく聞いてるんですけど、普通のことやってるだけなんだよっていうところがそもそもこだわりだっていうのが皆さん新鮮に思われたりする)
そうですね。
ただなんかやっぱり普通のことをやってたりとかしてるのもなんか名前をつけるとか、
何か改めてこうプロモーションするとかっていうの大事さも最近分かってきましたけどね。当たり前のことを当たり前にやってても届かなかったり、
広がらなかったりとかというのはあるので。
そうですね。でもまあうちは当たり前にやってるっていう。はい。
(ありがとうございます。今回多分、関西のファンの方には、もう初めてたくさん、今回100個くらい仕入れさせてもらって、その方々に。今まで関西に出店がなかったっていうのはどういう経緯なんですか?これから準備中っていうところで。)
あのそれこそ2年ぐらい前かな、
うちのアルバイトのすごいよく働いてくれる人がいてその人が結婚している女性で、
旦那が大阪に転勤になったんでみたいな感じでいつか大阪にみたいな。
まあ彼女的には冗談半分で言われてたと思うんですけど、
なんかそれも一例と言うかそのスタッフも望んでそのまあ現地の方も望んでっていうのが
こう合わさった時に出店なのかなっていうのはあるので。
僕の想い一つでできるようなことでもないので、
すごいやっぱり大変なこと、人を感動させるってのは大変なことなので。
それだけスタッフも何かね、いろいろ人間関係があったりとかなんかそういうこともやりながらみんな頑張ってるので。
なんかやっぱりスタッフの思いっていうのが一番ないと。
技術面的な成長もそうなんですけど技術面人間力とかいろんなものが育った時に、
やりたいってなった時にそうなんか出店になるのかなとは、はい。
(ありがとうございます。最後に、ここからは最後なんですけど、今回、器とパンの物語としての企画を考えさせてもらったんですけど、平子さん的になんかこういう風に期待を持っている部分だったり、そういったことがもしあれば、この企画に対する)
なんかやっぱりその器なのでまあでもね昔だったらね、
あのお年寄りのご年配の方とかの方が多いのかなーって思うんですけど
今ね若い子も多分多いと思うんですけど、
それでも年配の方とかも特に京都なのでそういう方もなんか和に興味がある人とかが来られると思うので、そういう方にもなんか知ってもらえればなんか嬉しいなとは思います。
(ありがとうございます。えっと、先ほどものづくりについて、語っていただいたと思うんですけど、聞いてて目から鱗というか、当たり前のことをただ当たり前にやるってことがそれが大事なんだっていう。で、その当たり前のことを当たり前にやるっていうでもその中で、ご自分でもトライアンドエラーみたいなものって、それが成功した時とか、自分が想像してた物を超えた仕上がりになった時に喜びを感じていらっしゃると思うんですけど、それって今まで我々って懇意にさせていただいてる作家さんもそうなんですけど、作家さんでも土を掘って、形作って焼いて、完成するまで、完成した時の想像はできても、想像通りに行くことってあんまりないと思うんですよね。想像を超えてきた時に、ご自身の器っていうところが、すごく喜ぶ感じがするというか。そういう意味での共通項というか、私は話を伺っていて思ったんですけど、そういったご自身で成功した、まあ満足というか、それを食べていただけるお客様に対しての思いだったりとか、どういった形で食べてほしいとかっていうのは何かあったりするんですか)
あーえっとなんか僕はそういうことの答えになるかわからないんですけど、
例えば例に挙げるのが、なんだろうな、お寿司屋さんはずるいじゃないですけど、
お寿司屋さんって高くなれば高くなるほどなんかどんどん出来立てをすぐ食べるとか、
なんかルールがすごかったりもうすごいところだったら手出してくださいと言われて手渡してすぐ食べるみたいな感じじゃないですか。
もう思った通りに食べてもらうみたいな。
だからなんかそれはそれでプロだと思うんですけど、
なんか僕が考えるプロは、どういうシチュエーションで食べるかとかそういうのまで考えたり、一口目を食べる時にインパクトがないといけないから、例えばこういうもの作る時にこっちかこっちかしか食べないから、塩をする時にこっちとこっちちょっと強めに振ろうとかなんかそのどう食べるかわからないお客さんに対して、一人一人にこう食べてくださいじゃなくてそこまで想像して言い訳をしない、
なんかなんかお寿司屋さんだったら多分早く食べてくれよとかってなったりするんですけど、なんかそういうところも考えながら作るっていうところにはやっぱり僕はスタッフにもなんかそれはそういう風には伝えますね。
なんか言い訳をせずにちゃんとなぜそれは暑かったからお客さんがすぐ食べなかったから悪いんだよってまあその気持ちも分かるし、僕もそう思いますけど、
でもまあなんかなんかそういうルールで言うとどこの店もね一緒のルールなので。
そこまで想定して作るっていうのがものづくりうちの中でのものづくりで言った大事なポイントなのかなと思います 。