作家 川澄 智一
1996年 茨城県鉾田市に生まれる
2019年 京都美術工芸大学工芸学部伝統工芸学科陶芸コース卒業
2021年 茨城県立笠間陶芸大学校陶芸学科を修了後、笠間焼の名窯「大津晃窯」にて研鑽を積む
2023年 茨城県笠間市にて独立。自身の工房を設立し、独自の作陶スタイルを確立
川澄 智一氏の作品の特徴
川澄 智一氏の焼き物は、笠間粘土特有の温かみと金属調の釉薬が織り成す独特の質感が特徴です。作品の表面には、焼成によって生まれる自然な模様が浮かび上がり、見る角度や光の加減によって多彩な表情を見せてくれます。
"うつわ"を手に取ると、しっとりとした手触りと重厚な存在感があり、料理との相性を追求したデザインが食卓を特別な場へと変えてくれるのです。川澄 智一氏の焼き物は、単なる"うつわ"の域を超え、使う人の心に寄り添う相棒のような存在です。
笠間土特有の温かみと金属調の釉薬が織り成す独特の質感
川澄 智一氏の作陶には、幾重にも重ねられたこだわりが詰まっています。笠間の粘土を主素材に、長年培われた伝統の技法と独自の工夫を融合させています。この素材の特性を最大限に活かすため、釉薬や焼成方法も一つひとつ丁寧に試行錯誤を重ねています。また、独創的な、金属調の釉薬は、陶器でありながら重厚で洗練された光沢を生み出します。この輝きは、"うつわ"の表情に新たな魅力を加え、食卓に上質な雰囲気をもたらします。
川澄 智一氏は"うつわ"を「料理の引き立て役」と考えています。そのため、形状やサイズ感だけでなく、釉薬の色味や質感にも細やかな配慮を凝らし、どんな料理にも自然と調和するデザインを追求されています。