額賀 円也
作家 額賀 円也
経歴
1983年 東京生まれ
2003年 愛知県立窯業技術専門校卒業
製陶所勤務を経て岐阜県土岐市にて独立
額賀円也の作品の特徴
額賀 円也氏の作品は、一見すると控えめでありながら、じっと見つめると力強い存在感を感じさせます。鉄釉や三島模様を用いた”うつわ"は、懐かしさと現代的な洗練さを兼ね備えています。特に透明釉の作品は、光を受けると艶やかに輝き、その滑らかな質感が手に心地よい感覚をもたらします。
鉄釉と三島手が織りなす個性豊かな作風
鉄釉、三島手、透明釉。額賀 円也氏が手がけるこれらの”うつわ"には、それぞれ異なる魅力がありながらも共通して人の心を惹きつける美しさが宿っています。鉄釉の”うつわ"は、まるで深い森の中にいるような静寂と力強さを感じさせ、焼成による自然な模様が浮かび上がることで、その表情にさらに深みを与えます。
三島手の”うつわ"は、伝統技法の繊細さと温かみを合わせ持ち、一つひとつ異なる模様がまるで物語を紡ぐように見る者の心に響きます。そして透明釉の"うつわ"は、光を受けて艶やかに輝き、その透明感がどんな料理も美しく引き立て、食卓に特別な彩りを添えます。
これらの”うつわ"には、手に取るたびに新たな魅力を発見できる、日常を少し贅沢にしてくれる力があります。それぞれの個性が共鳴し合い、使う人の暮らしに深い喜びをもたらす。
盟友とともに築き上げる、"うつわ"の物語
額賀 円也氏と石川 裕信氏は、陶芸の道を歩む中で出会い、切磋琢磨しながら、魅力的な作品を作り上げられています。二人の出会いは愛知県瀬戸市の窯業訓練校時代に遡り、訓練校修了後、それぞれ別の道を歩み始めますが、共に岐阜県土岐市に居を構えたことが、再び彼らを結びつけました。近隣で活動する中で、二人は作品の意見交換をしたり、時には互いの工房を訪れたりするなど、作家同志の物語の重なりが、魅力的な作品づくりにつながっています。