飛松 弘隆
作家 飛松 弘隆
経歴
1980年 佐賀県生まれ、東京在住。「飛松灯器 tobimatsu TOKI」の屋号で磁器の鋳込みを中心とした作品を発表。多摩美術大学工芸科陶プログラムを卒業。在学中の型による立体造形の経験を活かし、鋳込み型の技法による"うつわ"の制作に着手。陶芸家の樋口健彦氏や小川待子氏の助手等を経て独立。
飛松弘隆氏の作品の特徴
飛松弘隆氏の作品は、光と影が織りなす温かみのある空間を演出する点が最大の特徴です。磁器の透光性を活かしたデザインは、どこか懐かしくも新鮮な「レトロモダン」な雰囲気を持っています。 ランプシェードや"うつわ"、花器といった多彩な作品は、シンプルな中に繊細な美しさが込められており、日常の生活空間をやさしく照らしてくれます。 nokaze店舗の灯器にも使用され、空間全体を彩る存在感を放っています。
焼物の種類
飛松弘隆氏の作品は、磁器の透光性を最大限に活かす技術が特徴的です。彼が用いる鋳込み製法では、液状の磁器土を石膏型に流し込むことで、均一で滑らかな形状と美しい透光性を実現しています。 通常の磁器よりも光を通す繊細な質感に仕上げるため、独自に調整された磁器土を使用しているのも特徴です。
特にランプシェードは、暗闇に灯る柔らかい光が空間全体を優しく包み込むデザインが魅力で、現代的でありながらもどこかノスタルジックな印象を与えます。さらに、お皿やボウルは、日常使いに適した耐久性とシンプルな美しさを兼ね備え、花器は植物や空間に自然な調和をもたらす設計となっています。
光と影が織りなす、心地よい時間
飛松弘隆氏のの作品には、光の表現に対する強いこだわりが感じられます。「光は、物理的な明るさだけでなく、人の心に安らぎを与えるもの」と語る飛松さん。 その言葉通り、彼の作品は、明かりを通じて空間に温もりとリズムを生み出します。
ランプシェードでは、灯りの漏れる角度や光の柔らかさまで細かく計算され、ただの照明器具を超えた芸術性を持つアイテムとなっています。また、磁器の表面に現れるわずかな凹凸や微妙な色合いが、光と影のコントラストを生み出し、まるで自然が織りなす景色を切り取ったかのような美しさを表現しています。
その中で、独自の技術を活用して作られる"うつわ"の数々。シンプルなデザインの中に繊細さが感じられ、日常をより豊かにしてくれるものばかりです。そして、"うつわ"は軽く、使い勝手の良さは抜群。一度使うと手放せなくなる魅力があります。
日常を照らし、新しい価値を生み出す飛松弘隆氏の作品。nokaze店舗でその魅力に触れ、ぜひご自身の空間にも取り入れてみてください。